「第２３話 パクリ？的率楠（マトリックス）！〜後編〜」というタイトルからスタートです。
コゲコゲラーが出現して「きゃ〜〜」と怖がる優子をうしろに、大輔は
「ま〜だこりないのか、コゲコゲラー」
と右手で指差します。
「うるさっ！きょうのコゲコゲ銃は一味違うって」
と叫ぶやいなや、ふたりの足下にコゲコゲ銃を撃ちます。
「うわっ！」
と言ってふたりは飛びのきます。そして優子はそのまま沈むようにして、画面の下へ消えました。
と、ここまでが先週の繰り返しです。
優子が気を失うと、大輔は、
「今だ！焼肉、ヒーロー、ミスター、さかい！」
と叫んで
「坂井大輔がおこると、焼肉ヒーローＭｒ．さかいに変身するのだ」
というナレーションとともに、Ｍｒ.さかいに変身しました。
「どぇ〜い、来〜い。グイッ、グイッ」
と言って左手を伸ばし、上に向けた手のひらを２度立てて寝かせて、カモンというように挑発しました。
「変身しても同じ、コゲ。これでもくらえ」
とコゲコゲ銃をＭｒ．さかいめがけて放ちます。からだの正面に向けて撃ったのですが、Ｍｒ．さかいはからだをうしろへ反らします。
特殊効果でＭｒ．さかいのからだは、歪みながら伸びて、コゲコゲ銃の炎をやりすごします。
次に腕のあたりをめがけて、コゲコゲ銃を撃ちましたが、今度も腕が歪みながらコゲコゲ銃からの炎をやりすごします。
コゲコゲ銃が通用しないとわかったコゲコゲラーは、銃をうしろに放り出し
「コゲ、こうなったら、コ〜ゲコゲコゲ」
と叫びながら、Ｍｒ．さかいに襲いかかりました。
その瞬間、映像と音声が停止して、あの特殊撮影、特殊効果をふんだんにとり入れた映画「マトリックス」的場面です。
戦いの姿勢で停止するふたりがそのまま１回転し、そしてまた動きます。
コゲコゲラーはいままでにない腕の回転で、激しくミスターさかいを攻め立てます。
「コゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲ」
と足を使っての蹴りもまぜながら、早回しの猛攻を繰り返しますが、１発も当たらず、有効打ゼロでした。
「そんなばかな、コゲ」
と嘆くコゲコゲラーです。
そしてＭｒ．さかいの逆襲が始まりました。
「牛タンちょっぷで、タタタタタ〜ン」
とチョップをかますと、
「コゲコゲ〜」
の悲鳴とともに、コゲコゲラーはあっけなくひっくり返ってしまいました。
戦い終わってＭｒ．さかいが、気を失っていた優子の肩に手を回して抱き起こします。
「だいじょうぶですか？優子さん」
と言うと、意識を取り戻した優子は、うれしそうに
「ありがとう、Ｍｒ．さかい」
とお礼を言います。立ちあがった優子に
「では、さらば」
と言ってＭｒ．さかいは走ってその場を去っていきます。
「あ」
と言って、止めるようにして右手を胸の前に上げた優子でした。
そのとき、カランと音がしてＭｒ．さかいがなにか落としていきました。優子が拾い上げるとそれは、さっきお揃いで買って、ひとつを大輔にプレゼントした、「Ｍｒ．さかいキーホルダー」でした。
「あ、これは？」
と首をかしげる優子でした。
「いくら優子でも、さすがに気づいたのか？はたしてどうなる、Ｍｒ．さかい」
とナレーションがはいって、いつものとおり電動スクーターで走るＭｒ．さかいの映像がちょっと流れ、上の方の円の中でくやしがるオコゲ総帥の顔が浮かんでつづくとなりました。
しかし「いくら優子でも」って、優子さんはアホかい？まっいいけどね。
ところで、大輔がＭｒ．さかいだとわかってしまうと、さすがに次のシリーズをといってもむづかしいでしょうね。最終回の接近を予感させます。
それでは、また。
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