「第１９話 見せろ！それぞれの勇姿〜後編〜」というタイトルからのスタートです。
優子と大輔の働いているペットショップに、戦いをいどむために直接のりこんできたコゲコゲラーは、大輔とその後ろで怖がる優子に
「コ〜ゲコゲコゲ」
と戦いの姿勢で挑発します。
「ペットショップで探し物か！コゲコゲラー」
と大輔が言い放つと、ついうっかり
「え〜トイプードルのアプリコットが欲しくって」
と今人気の犬の種類を口走ります。そしてすぐ
「って、ち、違うわっ！コゲ」
と叫びます。
http://list.excite.co.jp/item/20870290
ところで、コゲ軍団にトイプードルのアプリコットは、似合わないでしょう。やっぱドーベルマンとかシベリアンハスキーなんかいいんじゃないのっ。
大輔の背中にかくれて、
「怖いわ」
とおびえる優子に
“よ〜し、ここは優子さんにかっこいいところを・・・”
と考える大輔です。
コゲコゲラーが、優子の前ではミスターさかいに変身できないことを見こして
「どうした、坂井大輔。いや、ミスター・・」
さかいと言いかけたところで、大輔は
「うるさい」
と、さえぎって
「こっちだ、コゲコゲラー」
と言いながら、首の赤いえりのあたりをつかんで、戦いやすい場所へと移動しました。
残された優子は、指を組み合わせて胸の前におく、ステキというような、祈る時のようなポーズで、
「今日の大輔さんは、ミスターさかいみたいでかっこいいかも〜」
とつぶやきました。胸きゅんをあらわす特殊効果のピンク色のハートマークが、
「あん〜」
という小さな音とともに生まれて、大きくふくらんでいきました。
大輔とコゲコゲラーが移動したその場所は、公園の中の広場で、夏休み中の名古屋のよい子たちや悪ガキのみなさんがたくさんいます。大輔は
「ギャラリーがいて、少し恥ずかしいが・・・」
と言ったあと
「焼肉、ヒーロー、ミスター、さかい！」
と叫びながら、腕をクロスして少し身をかがめ、かがめた身をのばして腕を開き、右足をひょいと持ち上げる変身のポーズをとって、ミスターさかいに変身しました。
「坂井大輔がおこると、焼肉ヒーローミスターさかいに変身するのだ」
とナレーションがはいります。
変身したミスターさかいは、
「どぇ〜い、変身しても恥ずかしい」
といいつつ、コゲコゲラーに対して戦いの姿勢をとります。
「コゲ、いつもの展開」
と恐れたコゲコゲラーに、いつものように
「かるびキックで、ジュワ、ジュワ、ジュワ」
と言いつつ、キックを見舞います。３発で吹っ飛んだコゲコゲラーは、あまりにもあっけなく負けてしまったので
「ごめんなさい、オコゲ総帥・・・・コゲ」
と言ったあと、気を失ってしまいました。
それにしても、負けたことをオコゲ総帥にあやまってから、気を失うなんてコゲコゲラー、なんて忠実な手下なんだろ。
まったく、けなげなやつだよっ。悪党の鏡みたいなやつです。ただもうちょっと強ければいいのですが。
ところで、かるびキックをかます時、手をクロスさせない「なんでだろ〜」の動かし方で、くねくねと回すのですが、ミスターさかいに合わせて、同じように手を動かしていたギャラリーの少年がいました。
「おっ、君いつも見てるんやね」と、頭をなでてあげたくなりました。まっいいけどね。
場面変わって、川沿いの土手道を戦い終えた大輔が歩いています。
「今日は楽勝だったって優子さんに報告・・」
とつぶやいたところで、足元のなにかにつまづいて「うわ〜」とコケてしまいました。
またまた場面変わって、優子のペットショップです。
オーナーのお父さんが、
「大輔くん、だいじょうぶか」
と言って、コケてできた大輔の顔のきずのあたりに、ハンカチをあてます。
バンソウコウを顔に貼った大輔が、顔をゆがめながら
「痛てて」
と言います。それを見た優子が、
「あ〜あ、大輔さん、途中までかっこよかったのにな〜」
と言いながら、むこうへ行ってしまいました。
「ゆ、優子さ〜ん」
と力なく呼びかけるいつもの大輔でした。
「ヒーローの苦悩はまだまだ続く、がんばれミスターさかい」
とナレーションがはいって、おしまいとなりました。ほんとにまだまだ続けてよっ！
最後にミスターさかいが、スクーターで走る映像と、今週は出番がなかったわれらがまどかちゃん扮するオコゲ総帥が、上の方の円の中でくやしがる顔がうかんで終わりました。
それでは、また。
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